何がわからないかわからないとの付き合い方

何がわからないかわからないとの付き合い方

この記事は雑食系エンジニアサロン Advent Calendar 202120日目の記事です。

こんにちは、chibiccoです。 今回は、自分が「何がわからないかわからない」に陥った時に何を意識したか、をかいていければと思います。

わからないを書き出す

わからない事を付箋のように書き出し、一つづつ解決していく事を目指しましょう。 問題を紐付けていくと、思わぬところで知識が線で繋がることがあります。

例えば、「Railsを使っていて、コードを途中で止めたい!」と思ったとき、前提知識が足りない状況ではそのゴールに到達するのは中々難しいです。

まずは知っていることを書き出します。

実際に「Rails コード 途中で止めたい」Googleで検索してみます。 debugやbinding.pryという単語が出てきました。

これらの単語を使って調べてみたら、もしかしたらもう少し何かわかるかもしれません。 「Rails debug binding.pry」で検索してみると、関連してそうな記事が出てきました。

qiita.com

でも、実際にRailsを使っている状態で何をどうすれば良いかわかりませんでした。 ただ、この記事から新しい単語を見つけました。

Rails pry-byebug」

お、どうやらpry-byebugというのはgemらしい、Railsへの適用方法もなんとなくわかりそうです。

qiita.com

そして、binding.pryという単語はpry-byebugが提供する機能を呼び出すため書くものだ、ということもわかりました。 つまりこんな感じで付箋が繋がった状況になります。

あくまで例なのでスムーズに記載しましたが、初めて調べる内容であれば上記のステップでゴールに辿り着くまで数日かかります、地道に1つづつ調べていく忍耐強さが大事です。

下記で紹介されている図が直感的にイメージしやすく、「わからない事」同士が結びつき、線の知識として解決するタイミングが訪れます。

専門性の話

「何がわからないかわからない」状態はゴールたどり着くために必要な基本知識や単語がわからず、調べるきっかけすらも掴めない、というパターンがあります。

ただ、なぜか私生活で上記の問題で困ることはなかなかないとは思いませんか?

これは、すでにゴールまで手順が確立されていたり、それまでの道順を示したものが資料として多く存在するためです。

「何がわからないかわからない」に入り込んでいるのは、何かの「専門性」が求められる領域に入った証拠です。

「英語が学びたいけど何から始めれば良いかわからない」と「Javaが学びたいけど何から始めれば良いかわからない」では、知識に対するユーザー数と、資料の母数が異なるのです。

つまり、「何がわからないかわからない」で凹んだり悩む必要はないのです!わかるために前進するのみ!

質問の方法

地図の読めない人が、電話であなたに道案内のお願いをしてきたとします。

あなたは、まず状況を把握して目安となるものを探すと思います、いきなり目的地の話はしないでしょう。

これはある専門性のある質問にも適用できます。

道を聞かれている側は、あなたが今どこで迷っているか、距離感も方角もわかりません。

まず、見えている範囲の景色を正確に伝えるだけで、質問されている人がなんとなく汲み取ってくれるでしょう。

先ほどの例で「Railsを使っていて、コードを途中で止めたい!」という話がありました。

これを質問したい場合、そのまま言えばいいのです。

Railsを使っていて、コードを途中で止めたいです!」

回答者は、「コードを途中で止める」という表現を汲み取って、いきなりdebugという表現で返すのはどうだろうか...gemの話は伝わるかな?と少し考え、いくつか認識合わせの問いかけをしてきます。

(お互い人間なので、ここで上手く噛み合わない場合もありますが、下記のような丁寧に返してくれる回答者であることを願います!)

「コードを途中で止めたい、の例がわかるサイトなどはありますか」「gemの追加方法はわかりますか?」

ここまで進めば、あとは目の前の標識を少しづつ前進すれば良いでしょう。

回答者の心構え

自分が同じ状態の時に、何て聞くだろう?をイメージしながら対応し、質問者の方が今見えている景色を引き出す事を最優先に考えることが大事です。

  • ゴールまで導ける時間がある
  • 質問に対する自分の知識レベルを相手に共有する

回答者が十分に時間を確保できず、途中で手放してしまう状況は避けた方が良いでしょう。

「XXXを調べればわかるよ」では、道の途中で投げ出され、質問者はまたその景色を他の方へ伝えるとこから始まってしまいます。

また、質問の中には回答者も即答できない、自信がないものも存在すると思いますが、それは質問者へ正直に伝えてしまいましょう。

「私も調べながらになりますが、一緒に解決しましょう」

さいごに

最近、コード設計周りの学習を始めましたが初めの方は「何がわからないかわからない」状態でてんやわんや...

本を読む+色んな勉強会に参加する、という動きを一年ほど続けたところ、どうやら少しは話せるレベルになってきたかもしれない、という2021年でした。

何年経っても「何がわからないかわからない」から抜け出せませんが、これからも諦めずインプットを続けていこうと思います!

この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。

Source

Transcribed from Qiita.