なぜ「情報を増やすなら古典を削れ」と言われるのか【教育の未来】

検索しても得られず、AIに尋ねても曖昧なり。 学校にはいろいろな科目がありますが、最近導入された『情報』という科目にそんな感想を持たれることがあるかもしれません。
便利さが増し、同時に複雑さも増した現代社会。その中で情報科目がどのような意義を持ち、なぜ必要とされているのか。そして、この新しい科目が古典教育のような既存の科目とどう共存できるのか、今回はじっくりと考えていきましょう。

【情報科目への期待と疑問】

情報科目と聞いて、多くの人がまず思い浮かべるのは「パソコンの使い方」や「プログラミング」といった実用的なスキルでしょう。確かに、それらも情報科目の一部ですが、果たしてそれだけでしょうか?文部科学省の指導要領には、情報科目の目的として「情報に関する科学的な見方・考え方を育てる」こと、そして「情報モラルを身につける」ことが明記されています。

つまり、情報科目は単なる技術教育ではなく、現代社会で必要とされる倫理観や判断力を養う場でもあります。膨大な情報が氾濫し、SNSやインターネット上でのコミュニケーションが当たり前になった今、正しい情報を選び、活用する力がなければ社会の中で埋もれてしまう危険性があります。それが、情報科目が必要とされる理由なのです。

しかし、ここで一部から疑問の声も上がります。「情報を増やすなら、古典のような他の科目を削るべきではないか」という意見です。一見、合理的に聞こえますが、果たしてそれでよいのでしょうか?

【古典と情報、削るべきはどちらか?】

古典を削って情報を増やすべき、という声。この主張の根拠は明快です。学校教育には時間が限られており、全てを教えることはできない。だからこそ「役に立つ科目」に時間を振り向けるべきだ、という考え方です。特に、現代社会で即戦力となるスキルを教える情報科目の方が優先されるべきだ、と主張するわけです。

確かに、効率的であるように聞こえます。しかし、ここで立ち止まって考えたいのは、古典と情報という二つの科目が、そもそも教育の中で担う役割がまったく異なるという点です。

古典は、日本の文化や歴史を共有し、「私たちがどこから来たのか」を理解するための科目です。一方で情報は、現代社会に適応し、「私たちがどこに向かうのか」を考えるための科目です。言い換えれば、古典は過去を学ぶため、情報は未来を切り拓くために存在しているのです。このように役割が異なる以上、どちらを削るべきかという議論自体が適切ではありません。

【古典と情報の相乗効果】

実際、古典と情報は互いを補完し合う関係にあります。たとえば、古典の授業で『徒然草』を学ぶ際、情報科目でインターネット検索を活用して関連する資料を調べたり、背景知識を深めたりすることができます。また、情報科目でSNSの使い方やデジタルモラルについて学ぶ際に、古典文学に描かれた人間関係や価値観を題材にすれば、単なる技術習得にとどまらない、深い洞察を得ることができます。

このように、二つの科目を連携させることで、時間やリソースを効率的に活用しつつ、より豊かな学びを実現することが可能です。「削る」ではなく「活かす」視点を持つべきだというのは、こうした可能性を考えると自然な結論ではないでしょうか。

【情報科目の歴史と背景】

情報科目が正式に義務教育に導入された背景には、社会全体のデジタル化の進展があります。インターネットの普及により、情報が容易に手に入るようになった反面、フェイクニュースや個人情報の流出といった課題も増えています。これに対応するため、世界中の教育現場で情報リテラシー教育が推進されています。

たとえば、エストニアでは、小学校からプログラミング教育が行われています。彼らはデジタル社会をリードする国を目指し、早期からICT教育を重視しています。また、アメリカでは「メディアリテラシー」として、情報の真偽を見極めるスキルを育てる授業が一般化しています。これらの事例は、日本における情報科目の必要性を裏付けています。

【教育の本質】

ここで改めて考えたいのは、義務教育の本質です。一部からは「古典なんて役に立たない」との意見も聞かれますが、そもそも義務教育の目的は何でしょうか。教育基本法には、その目的として「人格の完成」や「国家・社会の形成者を育成する」ことが掲げられています。

この観点から言えば、古典教育は文化的アイデンティティを共有し、国民としての意識を育むために重要な役割を果たしています。一方で情報科目は、現代社会で必要なスキルや倫理観を提供し、未来に適応する力を育みます。このように考えると、どちらも教育全体の中で不可欠な要素と言えるのではないでしょうか。

【削るべきは二者択一という発想】

結局のところ、「情報を増やすなら古典を削るべきだ」という議論は、教育をゼロサムゲームとして捉えている点に問題があります。教育は、限られた時間の中で価値を最大化するために工夫するものです。古典が過去を教え、情報が未来を示す――この二つが共存することで、教育はより豊かなものとなります。

古典も情報も、どちらも日本社会にとって必要な科目です。それぞれが担う役割を正確に理解し、両者をどう共存させ、活かしていくかを考えることこそが、私たちが向き合うべき課題なのではないでしょうか。

【情報科目の未来】

情報科目の内容は、これからも進化を続けるでしょう。AIやビッグデータ、IoTといった新たな技術が社会に浸透する中で、教育現場もそれに対応していかなければなりません。たとえば、AIの仕組みを理解し、倫理的に活用する方法を教えることが求められるかもしれません。また、プライバシーやセキュリティの問題をどう考えるかといった議論も、ますます重要になっていくでしょう。

同時に、情報科目は単なるスキル教育にとどまらず、哲学的な問いにも踏み込む可能性があります。たとえば、「情報社会における人間の在り方」や「テクノロジーがもたらす倫理的なジレンマ」についてAIと討論する授業があるとすれば、生徒たちに新たな刺激や深い洞察を与えるでしょう。

【未来の教育を考える】

未来の教育において、古典と情報をどう位置づけるか。それは単にどちらかを優先するかという議論ではなく、二つの科目をどう融合し、教育全体としての価値を高めるかという問いです。

教育は過去と未来をつなぐ架け橋です。その橋を太く強くするために、古典も情報も欠かすことはできません。両者を生かす視点から教育を見直し、次世代にふさわしい学びを構築することこそが、これからの教育に求められる課題なのではないでしょうか。

これを踏まえると、「情報」が教育に組み込まれることは、新たな「春は揚げ物」が生まれる可能性への第一歩と言えるのかもしれません。

日本人全員が古典を学ぶことで「春は揚げ物」を教養のあるジョークに昇華させたように、情報科目もまた、全員が「404エラー」や「バグの仕様」などの概念を笑い合える日常を作り上げることで、新しい文化的土壌を築いていく可能性を秘めています。

そうした共有された知識が、新しい時代の「民族の記憶」を形作るのです。
古典と情報が手を携え、新たに生まれる「春は揚げ物」のような共通の笑いが世代を超えて広がっていくことを祈って、ここに結びとさせていただきます。

【おわりに】

お題「YouTuberになったらしたい企画」 の一環で作成した記事です。
歴史、文化、地政学を日常に紐づけるテーマで面白く学べると動画をつくりたいと考え、「なぜ古典教育の意義を誰もまともに答えられないのか【古典廃止論】」へのオマージュとして執筆しました。
元動画に興味のある方は、ぜひそちらもご覧ください。

youtu.be

補遺

この記事は、ChatGPT-4のサポートを得て作成しています。

歴代PCスペック

購入年 品名 OS CPU GPU メモリ ストレージ
1994 Power Macintosh
2000 DynaBook DB65P Windows Me モバイルPentium III/650MHz 64MB 20GB
2004 BTO Windows XP Pentium 4 オンボード 1GB 250GB(HDD)
2005 VAIO Type-T VGN-T30B/T Windows XP Home Edition SP2 CeleronM353
2006 BTO Windows XP Core 2 Duo オンボード 4GB 512GB(HDD)
2010 自作 Windows Vista Phenom II X2 Radeon HD 6950 x 2 Cross Fire 8GB 256GB(HDD)
2012 MacBook Air (11-inch, Mid 2013) macOS Big Sur 1.3GHzデュアルコアIntel Core i5 Intel HD Graphics 5000 4GB 128GB(SSD)
2015 MacBook Air (11-inch, Early 2015) macOS Monterey 1.6GHzデュアルコアIntel Core i5 Intel HD Graphics 6000 4GB 128GB(SSD)
2019 MacBook Pro 13-inch Catalina Core i3 Intel Iris Plus Graphics 640 8GB 2,133MHz 256GB(SSD)
2022 MacBook Pro 13-inch Ventura Apple M1チップ - 16GB 512GB(SSD)
2024 BTO Windows 11 Home (64ビット版) AMD Ryzen 5 7500F NVIDIA® GeForce RTX™ 4060ti 16GB 1TB(SSD)

PHP-CS-Fixer camelCaseな変数名をsnake_caseに変換するcustom-fixers

PHP-CS-Fixerを使って、camelCaseな変数名をsnake_caseに変換するcustom-fixersです。 protected な変数は対象外にしています。

<?php

namespace App\Fixers;

use PhpCsFixer\AbstractFixer;
use PhpCsFixer\FixerDefinition\CodeSample;
use PhpCsFixer\FixerDefinition\FixerDefinition;
use PhpCsFixer\Tokenizer\Token;
use PhpCsFixer\Tokenizer\Tokens;
use SplFileInfo;

class SnakeCaseVariableFixer extends AbstractFixer
{
    /**
     * https://github.com/PHP-CS-Fixer/PHP-CS-Fixer/blob/d208496b85c57217e76502b55e2228f3bfe7452b/src/FixerFactory.php#L131
     */
    public function getName(): string
    {
        return 'App/snake_case_variable';
    }

    public function getDefinition(): FixerDefinition
    {
        return new FixerDefinition(
            'Variable names should be in snake_case.',
            [
                new CodeSample('<?php $camelCase = "example";'),
            ]
        );
    }

    public function isCandidate(Tokens $tokens): bool
    {
        return $tokens->isAllTokenKindsFound([T_VARIABLE]);
    }

    public function applyFix(SplFileInfo $file, Tokens $tokens): void
    {
        foreach ($tokens as $index => $token) {
            if ($token->isGivenKind(T_VARIABLE)) {
                 /**
                 * This section processes the exclusion of protected variables.
                 * When the variable is protected, it will be preceded by 'protected' and a space, 
                 * both of which are tokens. Thus, we check the token value at $index - 2 to identify
                 * if it is 'protected' and skip processing if so.
                 */
                if ($index > 2) {
                    $previousToken = $tokens[$index - 2];
                    if ($previousToken->isGivenKind(T_PROTECTED)) {
                        continue;
                    }
                }

                $variable_name = $token->getContent();
                $snake_case_name = $this->convertToSnakeCase($variable_name);
                if ($variable_name !== $snake_case_name) {
                    $tokens[$index] = new Token([T_VARIABLE, $snake_case_name]);
                }
            }
        }
    }

    private function convertToSnakeCase($string): string
    {
        return '$'.strtolower(preg_replace('/([a-z])([A-Z])/', '$1_$2', substr($string, 1)));
    }
}

docker compose cp でディレクトリ配下のファイルを全てコピーしたい

結論

コピー元に . を指定することで指定したディレクトリ配下のファイル・ディレクトリ全てがコピーされる。

docker compose cp database/migrations/. app:/src/database/migrations/

ファイルだけ, 拡張子を指定したい... などのユースケースは for で愚直にloopするしかない。

for file in database/migrations/*.rb; do docker compose cp $file app:/src/database/migrations/; done

何に困っていたか

cpコマンドと同じノリで実行しようとしたがダメだったので調べたメモ。

docker compose cp database/migrations/* app:/src/database/migrations/

"docker compose cp" requires exactly 2 arguments.
See 'docker compose cp --help'.

Usage:  docker compose cp [OPTIONS] SERVICE:SRC_PATH DEST_PATH|-
    docker compose cp [OPTIONS] SRC_PATH|- SERVICE:DEST_PATH

Copy files/folders between a service container and the local filesystem

関連リンク

docs.docker.com

github.com

www.warp.dev

マイクロサービス化 Yes/Noチャート

マイクロサービス化するの難しいな〜と思い、思考整理がてらメモ。 大半のサービスでは、コアドメインは複雑性が高いので、サブドメインから分離していくことになると思う。

Yes/Noチャート

コナーセンス

リファクタリングを進める際の尺度として活用できる。

https://www.oreilly.co.jp//books/9784873119823/

https://snoozer05.hatenablog.jp/entry/2020/12/11/150913

コアドメインとサブドメイン

マイクロサービスというよりDDDの話になるが、コアドメイン・サブドメインという考え方を元に分割粒度を決める。

https://www.amazon.co.jp/dp/4798121967

https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/architecture/microservices/model/domain-analysis

「教養として知っておきたい33の哲学」を読んだら哲学の深さに圧倒された

書籍

代表的な哲学者33名の思想がまとめられています。 図解いちばんやさしい哲学(2013出版)という本に加筆・修正したものらしいです。

フッサール

客観は存在しない 主観と主観のあいだで共通する部分が客観と勘違いされているだけ

個人的にはとても気に入った考え方です。

ものごとの本質はあいまい

歳を重ねるにつれてこの気持ちが分かるようになりました。 物事の多面性や複雑性がより明らかになり、単純な答えや定義が難しくなります。

心理は存在しない

ここまでの引用を見ると、何か達観した達人のような考え方を感じますが、 フッサールの哲学は「現象学」という名で、人間の経験や意識の本質的な特徴を研究する哲学の一分野だそうです。

なので、達観とは少し違う考え方なのかもしれません。

あるサイトとの出会い

本書を読んでいて、代表的な哲学をまとめてマップにしてみようか、という軽い気持ちが湧きました。 Googleで調べてみたところすでに存在し、かつとんでもない量の哲学者がいることを知りました。

www.denizcemonduygu.com

最も引きで見たらこんな感じです。

もう一つ、別のサイトも見つけました。 全対戦ネットワーク図というネーミングが面白いですね。

psychotoolbox.web.fc2.com

広すぎる「哲学」の世界

哲学とは、果てしなく広がる思考の海でとんでもない深さだと理解しました。

専門家ではありませんが、たまには「哲学」を意識して自分なりの答えを探し続けようと思います。

2011~2020あたりのソーシャルゲーム年表

はじめに

筆者が触ったことのあるソーシャルゲームや特に印象に残ったものをメモをとして残しておこうと思います。

いつか自分が懐かしむために。

  1. 個人の調査であるため、不確実な情報が含まれている可能性があります、ご注意ください
  2. Facebook/Android/iOSなど媒体でリリース日に差異がある場合、より早い日を優先して記載しています
  3. 日本版のリリース日を優先して記載しています
  4. できるだけ正式名称で記載することを心がけています
  5. 一部「ソーシャルゲーム」の定義から外れているものも含まれています

年表

2009年代

  • 2009年12月11日 アングリーバード

2010年代

2011年代

2012年代

2013年代

2014年代

2015年代

2016年代

  • 2016年1月28日 誰ガ為のアルケミスト

  • 2016年2月5日 セブンナイツ

  • 2016年2月4日 逆転オセロニア

  • 2016年3月2日 クラッシュ・ロワイヤル

  • 2016年4月26日 [乃木坂46公式]乃木恋~坂道の下で、あの日僕は恋をした~

    • 思ったよりもゲーム性が良くてしばらくハマっていました、このゲームがきっかけで乃木坂の動画を見るようになった。
  • 2016年7月22日 Pokémon GO

    • FUJIROCKに行く途中のSAでインストールしたので、ポケモンもポケストップも見つからず「なんだこれは?」という気持ちになったのを覚えています。帰宅後に普通に遊びました。
  • 2016年7月31日 白猫テニス

  • 2016年8月25日 ガーデンスケイプ

  • 2016年11月17日 遊戯王 デュエルリンクス

  • 2016年12月17日 #コンパス【戦闘摂理解析システム】

2017年代

  • 2017年2月16日 崩壊3rd

  • 2017年3月24日 放置少女〜百花繚乱の萌姫たち〜

  • 2017年4月20日 さんぽけ ~三国志大戦ぽけっと~

  • 2017年6月6日 SINoALICE -シノアリス-

  • 2017年7月4日 みんゴル

  • 2017年9月21日 テラバトル2

  • 2017年9月13日 アズールレーン

  • 2017年9月19日 ホームスケイプ

    • ガーデンスケイプの続編らしい
  • 2017年10月25日

  • 2017年11月14日 荒野行動

2018年代

2019年代

  • 2019年2月26日 黒い砂漠 MOBILE

  • 2019年4月10日 メイプルストーリーM

  • 2019年6月4日 七つの大罪 ~光と闇の交戦グランドクロス~

  • 2019年8月8日 TEPPEN

  • 2019年9月25日 マリオカート ツアー

2020年代

  • 2020年1月16日 アークナイツ

  • 2020年6月30日 AFKアリーナ

    • 2023年時点の多くのソシャゲはこのゲーミフィケーションを参考にしている事が多い気がします。
  • 2020年9月28日 原神

    • 何社かが夢破れてきた「モバイルアプリで本格MMORPG」を正当に切り開いていきました、凄すぎます。

2021年代

2022年代

  • 2022年2月10日 Heaven Burns Red(ヘブンバーンズレッド)

2023年代

  • 2023年7月17日 ポケモンスリープ
    • 数日試しましたが、僕にはApple Watchで十分だった...すまんカビゴン。

おわりに

改めて見返すと色々なゲームが登場してクオリティも劇的に向上していますね、mixiで農業をしていた時代が少し愛おしくなりました。

記事を書いていたらゲーム欲が出てきたので何かインストールしようかな。

参考資料

iphoneac-blog.com

iphoneac-blog.com